ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.31「保育観の違い」がメンタルに来るんです……心理学の視点から⑬ 職場の「派閥」どうする?! その2

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心理学の世界は奥深い。保育業務に役立つ知識もたくさん!
今回は「派閥」についての続きです!(前回のお話はこちら)。

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「わかるわ。私も経験があるから!」と
職場の派閥争いに悩むA園長に、大先輩のB先生は言いました。

「風通しの良い職場、話し合いで解決、といってもなかなかいきなりは難しいわよね。
強引に改革しようとすれば、反対にこんがらがってしまって、
反対に風当たりが強くなってしまうよね」

「そうなんです。理想的なのは、とにかく何でも腹の底から言い合って、
陰口や悪口、こそこそ話みたいなものがなくなって
チーム保育の土台を作れたらいいのだけれど…まだまだ道のりは遠そうで、
私の力量では、すでに出来上がってしまった人間関係に切りこむ自信が全くないんです」

「大丈夫よ!無理せず、ひとつひとつ、やっていきましょ!
私も力になるわ。誠心誠意、A先生の想いを一人ひとりに地道に伝えていけば、
必ず変わっていく、光が見えてくると思うよ」

B園長は、具体的なアドバイスとして次のようなことを言いました。

まずはノートに、職場の人間関係や相関図を書き出してみて。

誰が誰にどのような感情を持っているのか
どこで、誰が何を言っていて、どこで滞りが出ているのか(火種を探す)を

冷静に「観察する」こと。

まずは、どちらの派閥にも属していない中立的な立場の人から、ヒアリングしてみること。
B先生は次のようにも言いました。

「そのうえで、悪者・犯人を捜す」ことに主眼をおくのではなく
『滞っているエネルギーの流れをよくするためには、どこをほぐせばいいか
を淡々と眺めて、絡み合った糸をほどいていくこと。

派閥があると、内輪だけでしかわからない話をしたり、盛り上がったりするもの。
そんなときは、無理に輪に入ろうとしなくて大丈夫。遠巻きに見て

「何の話をしているのかな。私の悪口かもしれないけど、まぁいいか」
と軽く受け流すことも大切。

疎外感を感じて「いったい何のために私は頑張っているんだろう。
こんな人間関係の中から早く逃げだしたい」と心折れてしまうことは、避けたいもの。
こうなったら、なるようになれ!半ばあきらめモードぐらいのほうがちょうどいい。

「あまり焦らずにね。うまくいかなくてもあなたのせいではない。
みんなの想い、原点は一つ、
『子どもたちのために、いい保育園でありたい』ということであるはずだよ」と。

次回につづく…!

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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。

子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、

保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

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