ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.30「保育観の違い」がメンタルに来るんです……心理学の視点から⑫ 職場の「派閥」どうする?!

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心理学の世界は奥深い。保育業務に役立つ知識もたくさん!

今回は「派閥」についてです。

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政治の世界では、「派閥の解消」「派閥の解体」などというニュースが流れることがありますよね。
派閥なんて古臭い、と思いますか?
ところが、多くの職場や学校などで、人が集まるところ、多かれ少なかれ、
「派閥」のようなものが、できやすいと考えられます。
インターネットで、「派閥」を調べると、こんな解説が出てきました。

「派閥とは、出身や縁故、利害や政治的意見などで結びついた人々が形成する排他的な小集団です、特に、特定の政治家のもとに結集している議員の集団を指すことが多いです。組織内において派閥ができると、意見の対立や権力争いなどが起こる可能性があります」

なるほど。とてもネガティブな意味なのですね。
ある保育園で、こんなことがありました。

年度末で園長が退職し、転職してきたAさんが新園長に就任しました。
経験豊富ではありますが、園長になるのは初めてとあって、A新園長は
園の職員たちと仲良くなろうと、必死に努力しています。

しかし、だんだん、以前からこの園にいる主任が、
職員に対して少し、いや、かなり強めに接しているという状況が明らかになってきました。

主任に対して誰も文句が言えない、取り巻きのような職員がいて、職員会議などでも意見が言いづらく、主任に嫌われた人は孤立して辞めていく…という構造があること、

前の園長も「主任派」たちから排除され、適応障害になり辞めていった、という噂が耳に入ってきました。

A園長は驚き、そして困惑しました。
確かに主任は、表向きは「園長先生、どうしましょう」と相談してくるのですが
陰で悪口を言っているようなそぶりがあったり、
「やれるものならやってみなさいよ」「お手並み拝見」といったような態度を取ってくるように感じるのです。

「この園を、園長としてまとめていくことができるだろうか…」
園の中にはびこる「派閥」文化。
せっかく良い素質を持った優秀な保育士たちが、
この派閥のせいで、次々に退職していったという事実。

この現実の前に、A園長は自信をなくしかけていました。
そこで、自分が育ててもらった大先輩の園長経験者B先生に相談しにいくことにしたのです。

「派閥ねぇ。そりゃ大変ね。派閥が出来あがってしまっている職場で、どんなふうに職員をまとめていったらいいのか。私も経験があるわ…」

この難題に立ち向かうA園長に、B先生はどのようなアドバイスをくれるのでしょうか?

次回へ続く‥‥…!

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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

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