今回からは、保育士の転職について考える新シリーズです。
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新年度が始まって数か月が経ちました。
いわゆる五月病のような状態になって、「保育園に行きたくない!」と、
暗い気持ちになってしまっている人もいるかもしれません。
子どもたちも、慣れ保育がせっかく落ち着いてきたころに
ゴールデンウィークが挟まって、またいろいろやり直し……
なんて光景は“保育園あるある”ですよね。
大人も同じ……。ましてや転職したばかりの方なら
より一層、明暗が分かれるのではないでしょうか。
本題に入る前に、厚生労働省が先日公表したデータによると、
転職者の10人に1人の割合で、転職に対して「不満足」の結果だった、と回答しています。
これは、わが国のさまざまな業種や職種、一般企業の社会人に対する調査ですから、
保育士(も含まれていますが)にすべて当てはまるわけではありませんが、
転職で後悔した理由として、あがってきた上位5つが次の項目でした。
1.年収が下がった
2.職場環境になじめない
3.社風が合わない
4.会社の経営状況に不安を感じた
5.残業が増えた
(厚生労働省:令和4年度 雇用動向調査結果の概況より)
いかがでしょうか。皆さんにも心当たりはありませんか。
「転職に失敗したなんて認めたくない!」
「こうせざるを得なかったんだ!……でもやっぱり後悔しているかも」
そんな気持ちにならないためにも、
または、まさにそのような状況にある方だとしても
今からでも軌道修正は遅くありません。
次回から、年度末に意を決して退職し、
新しい保育園で新年度をスタートさせた
A子さんとB代さんのケースから
「本当に幸せな保育士の転職のために、大切なことは何だろう」
ということについて考えてみたいと思います。
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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪
※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。
(文:鈴木聖子)