ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.23「保育観の違い」がメンタルに来るんです……心理学の視点から⑨その他の認知バイアス「ポジティブ幻想」

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今回も保育の現場でよく見られる事例から

「認知バイアス」について考えたいと思います。

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自分の人生を振り返ってみて、

「幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校、大学や専門学校…
私って結構ついてたよね。
人間関係や経済的なことであまり苦労したことがないし、
危ないときにも、誰かがいつも助けてくれる。
ほんとに私って、ついてる!」

こんなふうにポジティブに考えられたら、いいですね。
結構そんな風に思っている方、多いと思います。
とてもいいことですね。

「自分にはいいことしか起こらない」

過去も将来も環境も、実際の状況よりも、良いものとしてとらえられること
これを「ポジティブ幻想(楽観バイアス)」といいます。


人間は、期待したことよりもポジティブな情報が脳に入ってくると
脳の「前頭前野」の働きが活発になるといわれています。
前頭前野は、人間らしい脳。感情、高次の知能といった、
人間が他の生物にはない能力を持っているのは、この前頭前野があるおかげです。

楽観的に考える人、ポジティブ思考の人は、
健康長寿であるというデータもあるそうです。

ところが、いいことばかりではありません。
この「ポジティブ幻想(楽観バイアス)」に偏りすぎていると

「私に限って、悪いことは起こらないはず」と認知し、

現実を直視せず、いいところだけを見て暴走してしまったり、
落ち込むようなことがあると、急に臆病になってしまい、
まったく行動ができなくなってしまうのです。

一方、何事にも悲観的な人は

人間関係、学業、就職、転職、結婚などにも消極的になりがちで
「どうせ自分はうまくいかない」とネガティブな情報ばかりを受け取るように
自動的に思考してしまい、結果としてネガティブが現実になってしまいます。

しかし、「こういうことが起こったらどうしよう」と、

普段から不測の事態や災害時などに、リスク回避をする準備ができているので
忍耐力や判断力を要求されるような場面で力を発揮することもできます。

要するに、「ポジティブ」と「ネガティブ」どちらの自分も
バランスよく存在していいのです。

「私はネガティブ思考だから……」

と悲観したり自己肯定感を下げたりすることはありません。
ただ、やはり、より積極的な未来を現実にしたい場合には、
少しだけでもいいので、「なんとかなるさ」「ま、いいか」と緩む自分も
取り入れてみてくださいね。

どちらかに偏り“すぎて”いないかな、と、自分を見つめて、
時々軌道修正するような気持ちで、自分メンテナンスができたらいいですね。

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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。

子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、

保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

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