【4】急にクリスマスの話
12月になって、やっと「そうだクリスマスぽく飾りとか作らないと」と思い立つ私。
今年は夏がやたら暑くて、秋がなかなか来なかった、かと思ったら秋はすぐ終わって寒い冬がやってきた。おかげで、ルーティーンが狂ってしまって…と、言い訳はやめましょう!
とにかく焦りつつ、蔓とか、飾る木の実を探しますが、今年は松ぼっくりもシダーローズ(ヒマラヤスギの松ぼっくり)も何故か全然拾えない。←やはり、なり年というのがあるみたいですね。そして、有りそうな公園緑地に探しに行く暇はない…
きのねのお散歩コースの一つに、松ぼっくり及びどんぐりが何種類か拾える公園があります。今週、ちょうどそこにお散歩に行くことになったので、子どもたちに、松ぼっくりを拾ってきてくださいと、お願いして送り出しました。
そしたらね、レジ袋いっぱいに持って帰ってきてくれて!
「ハトおじさん」にいただいたと!
何人かで探しても全然落ちていなかったらしい。ハトおじさんに「探したけどなかったー」と子どもたちが報告したら、「拾ってあるよ、持ってきてあげる」と、お家に戻って持ってきてくれたんですって!
ハトおじさんというのは、この公園のそばに住んでいる老人会の会長さんで、公園の掃除をしたり、危険箇所を行政に報告したりしている方。どんぐりの殻を割って中身を出して、それをまくとハトが寄ってくる。そして、子どもたちにもやらせてくれる。
だから「ハトおじさん」。その他にも掃き集めたいっぱいの落ち葉で、投げたりダイブしたり埋もれたりと遊ばせてくれたり、趣味で作った小物入れをくださったり、夏には「七夕飾りにしなよ」って、キラキラ光る紙を貼ったお星様をたくさんくださった。とにかく一緒に遊んでくれるおじさんなのです!
他の保育園・幼稚園さんも散歩にいらっしゃるんだけど、その中でも我々は、子どもの人数が少ないし、どこの園よりも早く来て、どこの園より後に帰るゆえ、おじさんと遊ぶ時間がたっぷりあるんですね。ハトおじさんも、この交流を楽しんでいてくれる様子なのです。
このいっぱいの松ぼっくりを中心に、子どもたちが拾ったもの、そこらにあったものなどをリースにして、玄関の外に飾りました。
メリークリスマス。ハトおじさんありがとう。
(文 高澤 佳栄)
髙澤 佳栄(Takasawa Yoshie)
保育園きのね 園長