ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.18「保育観の違い」がメンタルに来るんです…心理学の視点から④相手の性格を決めつけていませんか

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前回は、悪口・陰口を言う人との付き合い方について紹介しました。今回も、保育に役立つ心理学のヒントを紹介します。
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私たちはつい、あの人は性格が悪いからとか、残念な人だとか他人のことを決めつけてしまうことがあります。

それは出会ったときの第一印象だったり、一緒に仕事をする中で、あなたの価値観と違うことをする相手に対して、いつもやりづらさを感じてしまったり。そういうことが続いて蓄積された、「その人の人物像」なのかもしれません。

しかし本当に「その人はあなたが思っている性格」→だから「いつも同じことをやらかす」のでしょうか?

それはあなた自身の思い込みかもしれない、ということを検証してみる必要があります。
何故なら、あなたも周囲の人から同じように思われているかもしれないからです。
あなたに対する態度や言動が、とても悪い人がいるとします。

でもそれはその人が見せている姿の一部であって、あなたは相手の人生経験のすべてを知っているわけではないですよね。

あなたも、周囲の人にすべてをさらけ出しているわけではないように。
相手がそのときに起こした行動の背景には、複雑な状況が絡んでいるかもしれません。
具体的な例で考えてみましょう。

ある同僚の保育士が、いつも、園長先生から注意を受けています。
「週案、月案を出すのが遅いよ。締め切りは守ってね」と言われている場面を目にしました。
あなたはこう思います。

「やっぱりね、あの人はだらしない性格だから、いつも書類の提出が遅れている」
「自分はちゃんと出しているけどね」
と自分と比較したりするかもしれませ

そして他の同僚との会話の中でついつい
「〇〇先生、また園長先生に怒られてたよ。あの人、少しルーズな性格だからね」
と言ってしまったとします。

それを聞いた同僚は
「え、そうなんだ、知らなかった。〇〇先生ってルーズな人なんだ。行事のペアを組むの嫌だな」
という印象を持ってしまうかもしれません。

でも実際にはだらしのない性格というよりも、クラスに手のかかる子がいて、その子や他の子との遊びを充実させるため、環境設定に力を入れているため、少し締切を過ぎてしまう月が続いてしまっているのかもしれません。

本人は本当は几帳面な性格なのに、いまは書類よりも優先しなければならないことがある、それをとても気にしていて、「そうだよな、次回からは書類も期限内に出せるように頑張ろう」と業務改善に取り組んでいるかもしれないのです。

反対に、自分が同じ立場だったら……人は、他人の場合には「あの人はああいう性格だから」と原因がその人自身の性格や能力にあると考える。一方、同じ行動なのに、自分のこととなると「こうなったのは状況や環境のせい、運が悪いからだ」と考える傾向があるのです。

そして人は、とかく思い込み・憶測を自分の中だけで留めておくことができずに、つい周囲の人に面白おかしくネタとして話してしまいがちです。
でもそんな少し悪い自分が発動しそうになったら、ちょっと立ち止まってみてください。
「〇〇先生にも、きっと何か事情があるに違いない。大変なのかな」と。

相手の状況や立場に立って考えてみましょう。
そうすると「そうか、何か手伝えることはないかな」と相手を思いやる気持ちになり
良好な人間関係や職場の雰囲気づくりにもつながります。

保育の基本は、チーム保育。
仲間が困っているときに、たった一言、相手の状況や立場に立った声がけをすることができたなら、園全体の雰囲気や目標達成に向かう力も底上げされ、子どもたちにも保護者にも良い影響を与えていくことができるのではないでしょうか。

今回は、相手に対する思い込みについて考えてみました。
ご縁があって出会った仲間です、価値観が合わない人もいてもいい。
多様な人が一緒につくる化学反応を、楽しんでいかれたらいいですね。
ちょっとした声がけが良い園をつくります。

ぜひ今日から職場や日常生活で実践してみてください。
次回も、心理学の視点から、具体的に役立つ項目をお伝えしていきます。
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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。
(文:鈴木聖子)

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