ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.7「保育観の違い」がメンタルに来るんです…観察~相手編②主観や感情抜きで事実を並べる

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前回までのお話

前回は、一日の流れに沿って、
苦手な相手の嫌な行動に対し、自分の感情がどんなふうに
動いているのかを書き出してみました。

今回は、あなたの主観や感情をいったん横に置いて
ただただ事実だけを見てみます。
その上で具体的な問題解決法について考えたいと思います。

「自分の行動」を書き出してみる

ノートの新しいページを用意します。

一日の中で、自分が「この人のこういうところが本当に嫌だ!」という感情を、持ちやすい場面での「自分の行動」を切り出してみてください。

まずここでは、自分の行動だけを細かく書き出します。
主観や感情が混ざらないようにしてみましょう。

(例①)出勤の場面

  • 更衣室のドアを開ける
  • ●●先生(相手)が着替えている
  • 挨拶をする
  • 着替える
  • 保育室にもっていく物の準備をする
  • 申し送りノートの確認
  • トイレに行く
  • タイムカードを押す
  • 保育室に入る
  • 他の同僚とあいさつをする

(例②)朝の登園ラッシュの場面

  • インターホンが鳴り対応する
  • 保護者と子どもが入ってくる
  • 挨拶をする
  • 保護者と会話、連絡事項を聞く
  • 荷物を受け取る
  • 靴をなかなか脱がない子、泣き出す子、手洗いをせずに遊び始める子などいろいろ。都度対応。
  • 保育室にいる子どもの人数がどんどん増えてくるので、人数を見て保育に入る。
  • 子どもに絵本を読んだり、玩具で遊ぶ。
  • 同僚と会話をする・・・

自分の行動を並べてみましたね。

その横に今度は、「苦手な相手」「嫌いな相手」の行動について
“事実だけ”を淡々と書き出していきます。

(なぜ、前回は感情や主観が入っても気にせずに書き出したかというと
まずはあなたの気持ちを吐き出すことが大切だったからです。
感情は一度外に出しているので、事実がよく見えるクリアな状態になっていると思います)。

「相手の行動」を書き出してみる

(例①)出勤の場面

自分の行動
・更衣室のドアを開ける

相手の行動
→私と目が合う

・●●先生(相手)が着替えている
・挨拶をする

→挨拶する(声は小さい)

・着替える

→雑談する(お互いの子どもの行事や天気の話など)

・保育室にもっていく物の準備をする
・申し送りノートの確認
・トイレに行く
・タイムカードを押す
・保育室に入る
・他の同僚とあいさつをする

→「先に行きますね」と相手は先に保育室へ向かう

(例②)朝の登園ラッシュの場面

自分の行動
・インターホンが鳴り対応する
・保護者と子どもが入ってくる
・挨拶をする

相手の行動
→保育に入らず、申し送りノートをずっと見ていることが多い

・保護者と会話、連絡事項を聞く
・荷物を受け取る

子どもに声をかける

・靴をなかなか脱がない子、泣き出す子手洗いをせずに遊び始める子などいろいろ。都度対応。

→泣いている子どもを抱き上げたり 喧嘩の仲裁などをする

・保育室にいる子どもの人数がどんどん増えてくるので、人数を見て保育に入る。

→部屋の真ん中に座って動かず、声だけで指示していることが多い

・子どもに絵本を読んだり、玩具で遊ぶ。

→同僚とおしゃべりしていることが多い

主観が入らないように!と言ってもなかなか難しいですよね。
相手の表情や態度に対しての反応が、文章にも出てしまいます。

書いた文章を改めて眺めてみると、相手のどんな態度が嫌なのかが
感情を抜きにした状態でも細かく浮かび上がっていきます。

次回はいよいよ「この場面で、私ならこうする」について
考えていきましょう。

(つづく)


このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

次回は、
「この場面で、私ならこうする」
について考えてみたいと思います。

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

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