今年春から、新しい保育園に転職し「失敗した」と後悔しているA子さんと
「転職してよかった！」と喜んでいるB代さん。二人のうち、まずはA子さんのお話のつづきです。
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２月半ばから、求人サイトをチェックしはじめたA子さん。
転職エージェントにも登録して
「世の中保育士不足だから、すぐに決まるだろう」と
考えていたのです。
保育士３年目で自信もありました。
家の近所の保育園でも募集をしています。
しかし条件を見てみると
あれあれ？
「給与が思ったより低いかも」と感じるのです。
その他の条件（年間休日や社会保険など）はほとんど変わらない。
でも、基本給が低い。「178,000円～」と書いてあったりします。
いまの保育園では昇給したこともあり、
基本給は19万円と少し。
そこに、保育士手当やリーダー手当、処遇改善手当、キャリアアップ研修を受けたことによる処遇改善手当……などもろもろ合わせて、額面で26万円もらっています。
しかし求人を見ると、どうやらいろいろな手当をもらったとしても
今の年収より下がってしまいそうな印象のところが多い。
一方、転職エージェントからは登録直後から
たくさん電話がかかってきました。
いくつもの求人を紹介してくれ、その求人票を見るにつけ、
「ほら、やっぱり、保育士って売り手市場なんだ」と感じます。
エージェントの担当者とは電話やLINEでのやりとりをし、
その後自分が「ここを受けたい」と思ってた希望を出すと、
面接の日程を段取ってくれることになっています。
よりどり見どりで、A子さんの気持ちは昂りました。
自分で求人サイトで見つけるよりも、転職エージェントが勝手に探してくれるので
本当に楽。もう、ここの担当者にお願いしよう！と考えました。
「みんなを見返してやりたい、早くいいところに決まりたい！」
と焦る気持ちも出てきました。
すべての求人票が輝いて見え、いま働いている職場よりよく見えてきます。
見学せずとも、「とにかくどこでもいい！給与さえ今よりよければ！」と
まずは給与面で、今より上回りそうなところを２つピックアップし
転職エージェントに返事しました。
「この２つに絞ります」「わかりました。では面接の段取りをします」
ということで、A子さんは、
比較的自宅から近いX園と、通勤時間が今より少し遠くなるけれど、
給与待遇面が魅力のY園の面接を受けることにしました。
次回もA子さんの転職活動の経緯を追っていきたいと思います。
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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪
（文：鈴木聖子）