ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.9「保育観の違い」がメンタルに来るんです…観察~相手編④さらに主観を抜いてみる

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前回までのお話

まだまだ主観や思い込みが入っているかもしれません。
相手の行動に対する自分の反応についてみながら、「私の保育観」と「相手の保育観(想定)」
について更に観察してきましょう。

前回は、私とあの人の行動に対して、「何故そのような行動をしているのか」考察してみました。
前回のノートはコチラ

そして、ここまでのノートを眺めながら、客観的に俯瞰してみましょう。
すると、何かに気づくかもしれません。
「私は、子どもたちのことを第一に考えて行動しているのに」→「あの人は」
「子どもたちは怖がっている(かもしれない)のに」→「あの人は」
…といったように
「私は~こうしているのに」という、自分の保育観がまず先にきて
「あの人」と比べているのが見えてくることでしょう。

【あなたの保育観】(例)
・いつも笑顔で元気に挨拶、何よりそれが基本
・子どもたちのことを第一に考えて行動
・子どもには応答的な保育を。泣いていたり、甘えてきたりしたら、一人ひとりにできるだけ丁寧に対応する。
・保護者も安心できるよう、笑顔を大切に。
・保育室の中では、機敏に動く。一瞬たりとも気が抜けない(保育室の真ん中で座って動かない、なんて考えられない)
・否定語はできるだけ使わない。
・同僚とも良好な関係を。チーム保育が基本。(思いつくだけ書き出す)

【あの人の保育観(想像)】
・いつも笑顔でいるなんて、疲れる。面倒くさい。
・保育に入りたくないから、できるだけ長く申し送りノートに目を通していよう。
・子どもがぐずっていても、集団保育だから一人ひとりに丁寧に対応できなくてもOK
・同僚は正直みんな嫌い。

…と書いてきて、「おや?」と気づく人もいるかもしれません。
上記のような想像通りだとしたら、この人は相当性格の悪い人ですよね(実際にそうなのかもしれないですが…)
「あの人の保育観」に、「あなたの主観」や「思い込み(だからそうに違いない)」が入っていませんか?

保育士をめざし、子どものスペシャリストとして働いている同僚。
子どもが大好きで、保育も大好き。という気持ちを、果たして全く忘れてしまったのでしょうか?あの人の保育のやり方と、人間性に対して「私は好きじゃない、だから合わない」という気持ちが見え隠れしていませんか。例えば、こんなふうに置き換えることもできるかもしれません。

【あの人の保育観(主観をできるだけ省いてみる)】
・私は人見知りなところがあって、つくり笑顔ができないタイプ。
他人に媚びず、自然体でいよう。(不器用だから誤解されているかも)
・昨日今日と、子どもたちの様子をしっかり把握しておかないと、ちゃんと保育ができない。
 あの子のお熱はどうなったかな?今日は何をしようかな?シミュレーションしてから、今日の保育を組み立てよう。
・子どもの数が多いから、ついつい保育を「回す」ことに集中してしまう。
 保育士の人数さえ揃っていれば、もっと丁寧に対応できるのだけれど…。
・腰が痛くて、座ったり立ったりがキツイ。動きが鈍いとみんなに思われているかもな。
・最近なんだか疲れていて、感情が態度や言葉に出てしまっているかも。わかっているんだけど、なかなかうまく表現できないし誰にも相談できない。保育士をやっていく自信がないな…
・給与面で不満があるから、そもそもやる気を失っているんだよね。

もしかしたら、こんなふうに考えて悩んでいるかもしれないのです。
だとしたら、「子どものことを第一に考えて」という意味では、同じ原点に立っているのにその手段が、あなたとは違っていたり、あなたが思い描いている「理想の保育士像」とはずれていたりするように、周囲の人には見えているだけなのかもしれません。

いかがでしょうか。あなたの保育観が、もし「私は正しい」という思い込みから始まっているとしたら、相手は、それを見直す(あるいは強化する)きっかけを与えてくれている存在ともいえるのではないでしょうか。

そしてあなたが捉えている「相手像」には、意外に多くの主観が入っている…という可能性もおおいにあるのです

次回は、今回のテーマを違う角度から、さらに掘り下げてみたいと思います。

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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

次回は「具体的に保育の中で、いま、私ができること」
について具体的に考えてみたいと思います。

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。
(文:鈴木聖子)

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