お片付け…「やるか、やらないか」から考えてみる

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こんにちは。

子どもたちの春休みが終わり、新学期がスタートしましたね。
お子様のいるご自宅のお片付けに呼んでいただくことも多くあります。
今日は、お片付け先でのお客様との会話の一部をご紹介致します。

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小学校低学年のお子様がいらっしゃるお客様宅にご訪問致しました。
お客様が、『今日はリビングがすごく散らかっています〜』と仰っていたので、
チラっと目を向けると、お世辞にも「整っている」という状態ではありませんでした。

お客様が『子供がいま紙コップにはまっていて、タワーを作ったりして遊んでいます』
教えてくださいました。

どおりで至るところに紙コップが散乱しているわけです。
そして詳しく伺うと、なんと紙コップを数千個!購入したそうです。

この日のお片付けは、「お子様のプリントや教科書類の整理」がテーマでしたが、
私が、『紙コップ片付けましょうか?』と伺うと、
お客様が『そのままでいいです。いま子どもの中で大流行中なので、どうせすぐに散らかりますから』と。


みなさまはこのやり取りをどう思われますか?
私は、なるほどと気づかされました。

職業柄、散らかっていたら整頓したくなるのが常となっておりましたが、
お客様は全く逆の発想をされていらっしゃいました。

多くのお客様から(私もその1人でもあります)、こんな声を頂きます。

「子供が片付けをしなくて、親がイライラしながら片付けをする。
そして結局また散らかって、子どもを叱る」といった、負のスパイラルの毎日です…

みなさまもご経験、あるのではないでしょうか‥

今回のお客様は、ならばとことん遊び尽くすまで付き合う覚悟!
あっぱれでした。

子どもへのイライラも「片付けない」と決めれば、生まれません。
そして、子どもがとことん遊びつくせる環境作り。きっとお片付けのタイミングも、お子様の様子をみて上手に誘導なさるのかなあーと想像致しました。

これはあくまでお片付けでの一場面。

さまざまな家庭環境がある中で、私の主観として書かせていただきました。
日々、お客様とのお片付けを通して多くを学ばせて頂いています。

さて、家事でも「やらない」ことを決めると、とても楽になること、ありました!

私の「やらない」は

□調味料などの詰替え
昔は、雑誌に出るような生活感のない冷蔵庫内の陳列や、キッチンカウンターの素敵な調味料ボトルに憧れました。真似した時期もありましたが、なんせ私には詰替え作業がひと苦労。

やらないと決めて、とても楽になりました。

□キッチンマットの撤去
母に『このマット、足が疲れない魔法のマットらしい』といわれ、実家に帰省したときに半ば強引に持たされたキッチンマット。
なんと赤!しばらくは使いましたが、赤が気になるし…マットの裏側に色々溜まるし…ということで撤去いたしました。

気になっていたモヤモヤがなくなりました。
もしかしたら、自分で忙しい仕組みを作っていたのかもしれません。

暮らしのちょっとした気になることを手放すには、『やらない』と決めるのも良いかもしれませんね。
皆様も、暮らしの新学期をスタートしてみてください。

(文:光明もえ子)


光明もえ子(Komyo Moeko)

大学卒業後10年間営業職を経験した後、結婚、出産を機に専業主婦を経験。家事と育児に奔走し、暮らし方を模索する中で整理収納の大切さを実感。
その経験を活かし整理収納アドバイザーへと転身。現在はおひとりおひとりに合った暮らし方のご提案を大切にしながら活動中。
子育ても奮闘中のため、子供の成長に合わせた整理収納も得意とする。

【資格】
・ 整理収納アドバイザー1級
・ 企業内整理収納マネージャー
・ 親・子の片づけインストラクター1級
・ 生前整理アドバイザー

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