ぶるーむサプリ☆~シアワセ保育士・メンタルのヒント~Vol.39「これって転職失敗ですか?」…幸せな転職のために⑦

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今年春から、新しい保育園に転職し
「失敗した」と後悔しているA子さんと
「転職してよかった!」と喜んでいるB代さん。

前回に引き続き、B代さんの転職活動のお話です。
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小規模保育所に勤務するB代さん。6年目に入った6月に、保育士専門の転職エージェントに登録し、来年4月に向けて転職活動をはじめました。

いくつかの転職エージェントに登録しましたが、
そのサービスはほとんど同じでした。

サイトに自分のキャリアや資格を登録すると、
専任のキャリアアドバイザーが、マッチする求人を紹介してくれます。

サイト上には掲載されていない保育園もいくつかあり、
気になるところをアドバイザーに伝えると、先方にはアドバイザーが連絡調整してくれ、見学や面接の段取りをしてくれます。

働きながら転職活動をしている現職保育士にとっては、とても便利なサービスだな、とB代さんは感じました。
毎日何かしらの進捗情報や新規の求人情報が、LINEのメッセージで送られてきます。自分の希望に近い園があれば、いつでも選考に進むことができるのです。

B代さんは、いまの保育園は、絶対に年度末まで勤め上げようと心に決めていました。
何よりもクラスの子どもたちにとって、
担任が年度途中での退職することは、大きな影響を与えてしまいます。

B代さんの大学時代の同級生は、
大きな認可保育園に就職したものの、園の方針や職場の環境が合わず、
だんだん保育園に行くことができなくなってしまい、
心療内科を受診したところ、いわゆる「適応障害」と診断され、
3ヶ月の休業ののち、入職後1年を迎える前に、退職してしまったのでした。

そのとき彼女は「自分の弱さのせいで、途中でやめるなんて情けない、
クラスの子どもたちに申し訳ない」と何度も自分を責めていました。

また後日「大好きな先生が急にいなくなってしまい、子どもたちが不安定になっていた」と同期の先生から聞かされ、さらにショックを受けていたのです。

そんな同級生の姿を目の当たりにして、「保育士は、子どもの成長にとって、本当に重要な環境のひとつなんだ、だから自分のエゴだけで軽い気持ちで転職を選ぶなんて無責任なことだけはしたくない」と、B代さんは考えていました。

そこでB代さんは、じっくりゆっくり長いスパンで転職活動をしていくことにしたのでした。

【なぜ、私は、転職したいのだろうか】

自分の内面をじっくり見つめることで、本当に自分がやりたい保育、自分が描いている保育士としてのキャリアプラン、実現したい夢などを具現化し、そこに最も見合う職場を見つけることを主眼において活動を始めたのです。

さて登録した転職エージェントは、前述のとおりサービスはほとんど同じではありましたが、①キャリアアドバイザーが親身になってくれるところと、②登録した初期のころはさかんに情報を送ってくれて連絡も頻繁でしたが、2ヶ月も経つころにはだんだん情報が来なくなり「放置されているのではないか」と思ってしまうところと、その質に大きく差が出てきました。

次回へつづく。

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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

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