Vol.64 保育に役立つ心理学 シーズン2 ⑰食生活とメンタル

マガジン

保育士のメンタルに効くプチコラム「ぶるーむサプリ」です。
保育に役立つ心理学の新シーズン17 回目は、「保育士にとっての食生活とメンタル面の関係性についてです」です。
——————————————————–

子どもを支えるために ― 保育士の心と体を守る「食生活」の大切さ

保育士の仕事は、子どもたちの成長を支える尊い仕事です。
毎日たくさんの笑顔に触れられる一方で、体力も気力も使う大変さがありますよね。だからこそ、子どもたちのためだけでなく、「自分の心と体の健康」を守ることも、とても大切な仕事の一つです。そして、その土台になるのが日々の食生活です。

現場では、早番や遅番で生活リズムが乱れたり、給食の時間も見守りでゆっくり食べられなかったりすることも多いと思います。その結果、朝食を抜いてしまったり、疲れて夜は簡単なもので済ませたりすることもあるかもしれません。

しかし、そうした状態が続くと、知らないうちに心と体に影響が出てきます。例えば、集中力が続かなくなったり、ちょっとしたことでイライラしやすくなったり、疲れが取れにくくなったりすることがあります。
子どもは、大人の雰囲気にとても敏感です。

例えば
・保育士の表情
・声のトーン
・ちょっとした仕草

からも、気持ちの状態を感じ取っています。

だからこそ、保育士自身が元気で、心に少し余裕があることは、子どもたちにとって大きな安心につながります。その元気と余裕を支えてくれるのが、「毎日の食事」なのです。
とはいえ、忙しい中で完璧な食事を目指す必要はありません。

大切なのは、「無理なく続けられること」です。まず意識してみてほしいポイントを、いくつかご紹介します。

まず一つ目は、「朝ごはんを少しでも食べること」です。

時間がない朝でも、おにぎり1個、パン1枚、バナナ1本、ヨーグルトなど、簡単なもので構いません。朝にエネルギーを補給することで、午前中の集中力や体の動きがぐっと楽になります。

二つ目は、「空腹を我慢しすぎないこと」です。長時間何も食べないでいると、血糖値が下がり、イライラしたり、ぼーっとしたりしやすくなります。

ナッツやチーズ、小さなチョコレートなど、すぐに食べられるものを少し持っておくのもおすすめです。ラムネなどのブドウ糖や、ゼリー飲料もよいですね。

(ただし保育室では食べないこと!食物アレルギーの可能性があるため持ち込みは厳禁です。時間がない場合は、通勤途中や休憩室などで、出勤前に食べるようにしましょう)甘いものも、我慢しすぎず、少量を上手に楽しむことが大切です。

三つ目は、「自分をいたわる時間として食事をとること」です。ついスマートフォンを見ながら、流れるように食べてしまうこともありますが、できるだけゆっくり味わって食べる時間を作ってみてください。

たとえ10分でも、「自分のために食べる」時間を意識するだけで、心がふっと緩みます。

そして四つ目は、「完璧を目指さないこと」です。毎日栄養バランスを完璧にしようとすると、それがまたプレッシャーになります。

冷凍食品やお惣菜を上手に使ったり、作り置きを活用したりして、自分が少しでも楽に続けられる方法を見つけていくことが大切です。

保育士が元気でいることは、自分のためだけでなく、子どもたち、保護者、職場全体にとっても大きな力になります。食生活は、その元気を内側から静かに支えてくれる存在です。「今日は何を食べたら、少し元気になれそうかな?」そんなふうに自分に問いかけながら、毎日の食を「自分へのいたわりの時間」として大切にしてほしいと思います。

忙しい日々の中でも、どうかご自身の体と心を後回しにせず、やさしく労わってあげてください。その積み重ねが、きっと長く保育の現場で輝き続ける力になるはずです。

———————————————————-

このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪

※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。

(文:鈴木聖子)

タイトルとURLをコピーしました