『名もなき家事』とは?
この言葉聞かれた事はありますか?
『名もなき家事』
掃除・洗濯・料理といった大きな家事以外の、細かくて見えにくい、でも絶対的に必要な家事の数々のこと ※東洋経済オンラインより
この名もなき家事が、家族の誰か一人に偏ると、
小さなイライラやストレスが積もり積もって爆発してしまうこともありますよね。
名もなき家事にはこんなものが挙げられます。
- 毎日の献立作り
- トイレットペーパーの芯交換
- 詰め替え作業
- 洗濯時の裏返しの靴下を戻す作業
- 排水口の掃除
などなどきりがありません。
家庭を切り盛りする主婦(主夫)は本当に大変です。
実はこの“名もなき家事”の軽減・解消にはお片付けがとても効果的なのです。
今回はその一例をご紹介していきます。
ご家庭だけでなく、職場や保育園・学校でもぜひ試してみてください。
家事の負担軽減に!お役立ちアイテムのご紹介
先ずは、DAISOさんで販売されているこちらのタックシールを用意。
実際に私たち整理収納アドバイザーがお客様のご自宅へお片付けにお伺いする際に、必ず持参しているアイテムです。
キレイにはがせるのが特徴で、シールを張った跡が残りません。
お片付けの仕上げの段階で、モノの定位置を明確にするためにこのタックシールをラベル代わりに貼り活用しております。
実はこれとても重要なお片付けのポイントなんです。
- どこに何があるのかが直ぐにわかります。
- 入れたモノを忘れてもラベルが教えてくれます。
- 家族みんなで共有ができます。
特この家族共有がとっても大切!
実際に、我が家の一例をご紹介致します。
実例を紹介!「家族共有」で家事負担軽減
このように、リビングの文房具類には細かくラベリングがしてあります。
このラベリングのお陰で良いことがありました。
小さなお子様がいらっしゃるご自宅ではよく目にする、この類のおもちゃ。
我が家では、すぐに電池がなくなり困っておりました。
そして、遊ぶのは、なぜか私が忙しい夕食作りの時…
「ママー、電池なくなったー」と息子。
「え~、いま揚げ物してるからムリー」と私。
こんな日常よくありますよね。
しかし、このタイミングで入れ替えないと結局しばらく忘れて使わないおもちゃとなる…
それはなんとか避けたいところです。
ですが、今回ラベリングしたおかげで、
「文房具置き場にドライバーとでんちが入ってるよ、自分でやってごらん!」と、
具体的な声掛けで子どもに促すことができるようになりました。
息子もラベルを辿り、自分でドライバーを使い電池交換をしてくれるようになりました。
そうです、
「おもちゃの電池交換」という名もなき家事が減りました!
そして、皆様にぜひお試し頂きたいことがもう一つ!!
こちらは以前の我が家のゴミ箱ラベル。
KEYUCAさんの真っ白なゴミ箱!
とても気に入っておりますが、同じモノを3つ並べていたので分別がわかりづらい。
そこで分別ラベルを貼っていましたが。
ある朝。
ゴミ出し担当の夫が、ゴミを持たずして出勤をしようとするので呼び止めました。
「今日は何でゴミ捨ててくれないの?」と私。
「だって何のゴミの日かわからないから」と夫。
引越しをして、7年経っている夫婦の会話とは思えません…
そこで、ゴミ捨ての曜日もラベルに記載しました。
その結果、
家中のゴミを集めて夫に持たせるという、名もなき家事が、見事解消致しました!!
改めて、ラベリングの大切さを近頃実感しております。
「名もなき家事」が流行ったおかげで、今まで追われるようにやっていた家事が「見える化」されました。そのおかげで解決策も見えてきています。
家庭でも職場でも一人で頑張りすぎずに、周りを巻き込む作戦も良いかもしれませんね。
(文:光明もえ子)
光明もえ子(Komyo Moeko)
大学卒業後10年間営業職を経験した後、結婚、出産を機に専業主婦を経験。家事と育児に奔走し、暮らし方を模索する中で整理収納の大切さを実感。
その経験を活かし整理収納アドバイザーへと転身。現在はおひとりおひとりに合った暮らし方のご提案を大切にしながら活動中。
子育ても奮闘中のため、子供の成長に合わせた整理収納も得意とする。
【資格】
- 整理収納アドバイザー1級
- 企業内整理収納マネージャー
- 親・子の片づけインストラクター1級
- 生前整理アドバイザー