今年春から、新しい保育園に転職し
「失敗した」と後悔しているA子さんと
「転職してよかった!」と喜んでいるB代さん。
前回に引き続き、B代さんの転職活動のお話です。
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保育士専門の転職エージェントに登録し、来年4月に向けて転職活動をはじめたB代さん。
しくみは同じなのですが、
2ヶ月経つ頃にはそのサービス内容に疑問をもつところも出てきました。
B代さんが「転職時期は来年4月からを考えている」と伝えているにもかかわらず
「今すぐに転職できるところがある、急いで受けてほしい」
と希望とはミスマッチな提案をしてくるアドバイザーや
仕事中にもかかわらずしつこく電話をしてくる会社もありました。
反対に、最初の数回のコンタクトでは
「うちは大手だから安心してください。求人数ナンバーワンなので他社には
載っていない良質な求人ばかり、他社さんは信用できませんよ」と言っていたのに、
そのうち連絡が途絶えはじめ、こちらから問い合わせても返信がなかなか来ない、といった会社もあります。
しかし一つだけ、
そんなに大きな会社ではないが、専任のキャリアアドバイザーがとても丁寧で、
B代さんの不安な心に寄り添ってくれるような、転職エージェントがありました。
現在の状況や転職に向けての気持ちを適宜確認してくれ、必要なときには電話でじっくり話を聞いてくれます。
求人情報もB代さんの希望を第一に考え、選りすぐりの案件を紹介してくれます。
かといってしつこく電話してくるでもなく、心地よい距離感。
8月に入ったある日、
「まずは見学だけでも大丈夫だそうです。ぜひ一緒に行きませんか」
という連絡が来ました。
「一緒に行ってくださるんですか?」
「はい、もちろんです、見学後に今のご状況や今後の進め方について、改めてじっくりお話しましょう。
声の感じから、おそらく40代前半、てきぱきと仕事ができそうで優しい印象の女性アドバイザーです。
自身も保育士の資格を保有しており、現場経験もあると言っていました。
いつも電話やLINEでのやりとりだけだったので、そのアドバイザーに
直接会うのは初めてでしたが、いつのまにか気軽な相談相手として、
すでにB代さんの転職活動には欠かせない人物となっていました。
「せっかく貴重なお時間をいただきますので、事前に、園の見学で確認したいことや質問事項、
またご自身のキャリアプランや強みなどを、
簡単でよいので今からメールでお送りするシートにメモしてきていただけますか」
さっそく同行してもらう日を決めると、「自己分析シート」と書かれた、A4サイズ3枚の用紙が送られてきたのでした。
さあ、B代さんは、そのシートにどのようなことを書いて見学と面談に臨むのでしょうか。次回へつづく。
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このコラムでは、皆さんからのお悩みを広く募集しています。
子どもたちのために働く、同じ仲間の立場から、
保育の仕事を楽しく続けるためのヒントについて、ご一緒に考えていきたいと思います♪
※医療的な内容については、専門家にご相談くださいね。(文:鈴木聖子)